美術館概要
Introduction|ごあいさつ
江戸時代、山陽道有数の宿場町としてにぎわった、歴史と文化の薫る町・矢掛。今も本陣・脇本陣(共に国指定重要文化財)が勇姿をとどめ、往時の面影を色濃く残しています。やかげ郷土美術館は、その町並みの一角に、平成2年11月に開館しました。町木の赤松を使い太い梁を生かした伝統工法による建物は、木の温もりを感じさせる心和む空間となっています。展示室では、田中塊堂(書家)と佐藤一章(洋画家)をはじめ郷土出身作家の作品を主に展示し、文化芸術活動の拠点として、地域の愛される美術館をめざしています。
水見やぐら
常設展示室
美術館外観
Basic management policy|運営基本方針
【基本方針】
やかげ郷土美術館は、郷土ゆかりの美術品の永続的な収集を図るとともに、魅力ある各種展覧会の開催や町民参加の各種事業を展開することにより、地域文化を創造するための拠点施設として町民が誇れる美術館の実現を目指す。
【施策の展開】
1.美術品の収集
矢掛町出身の洋画家・佐藤一章および書家・田中塊堂の作品を中心に郷土ゆかりの美術品および美術に関する資料を収集する。
2.美術品の保存管理と展示公開
美術品は良好な環境のもとで保存管理する。
美術館が収集した美術品を広く町民に公開するため、収蔵品展を開催する。
3.美術館活動推進のための整備と人材育成
美術品の収集、展覧会の開催、生涯学習支援など、美術館活動を推進していくための整備に努める。
また、職員の資質向上を図るため、各種研修会に積極的に参加するなど、人材育成に努める。
4.広報活動
地域に密着した広報活動を行うとともに、新たな広報先や広報手段の開拓に努め、効果的、効率的な広報活動を展開する。
5.生涯学習の支援事業
貸し館事業を通じた創作活動の発表の場の提供や講座の開設など、各種の生涯学習支援事業を実施する。
また、町内の学校との連携を深め、児童生徒を対象とした美術鑑賞教育を積極的に推進する。
6.ボランティア活動の育成と支援
美術館活動に関するボランティア活動を育成・支援する。
7.安全性の確保と快適環境の維持・整備
集客施設、美術品保存施設としての安全性・快適性を重要な課題とし、施設設備の点検維持に努める。
Highlight|各所紹介
水見やぐら
水楼をモチーフにした高さ16mの水見やぐら。廻り階段を上った最上階からは、矢掛の街並みが360度の眺望で楽しめます。
吉備真備公像
矢掛をはじめ小田川流域を支配する下道 圀勝(しもつみち の くにかつ)の子として生まれました。遣唐副使として多数の書物を持ち帰り、唐文化を日本政治文化に反映させた功労者。後に右大臣となり、善政を行いました。
ロビー
町木の赤松を使い、太い梁を生かした伝統工法によって建てられた建物の内部は、ベンガラ塗りの木組みと漆喰のコントラストが美しいロビーとなっております。
休憩室
木の温もりを感じるくつろぎの空間となっています。ごゆっくりとお過ごしください。
鯉の池
鯉の池にはたくさんの錦鯉がゆったりと周遊している様子が楽しめます。
玄関に鯉の餌(無料)を設置していますので餌やりを希望の方はお受取りください。
※お一人1袋まで/数量限定・なくなり次第終了
※餌やり時間(開館日の午前9時~午後3時)
●上記時間内であっても、すでに多くの来館者による餌やりが行われ過剰と判断した場合や、雨天や寒冷時、及び池の消毒時は、鯉に負担がかかりますので餌やりを中止しています。
●当館からお渡しする鯉の餌以外の食べ物を与えないようお願いいたします。エラ等に詰まり窒息の原因となります。